冬の八ヶ岳・西岳

2015/2/21−22
八ヶ岳の中で西岳は、一番南の編笠山に寄り添うようにある山だ。
標高は2398メートルで一般には日帰り登山の対象となっている。
私は例によって、土曜日の午後と日曜日の午前中を使うつもりでこの山に向かった。
西岳と編み笠山を登ってくるつもりだった。
日曜日の天気が悪そうだったが、この山だったら大丈夫だろうと思った。

登山口は富士見平高原スキー場とゴルフ場のあるところだ。
スキー場の駐車場の一番奥かゴルフ場の駐車場が登山者向きで無料だ。
ゴルフ場は雪のシーズンは全く使い物にならない。
駐車場に13時過ぎに到着し、13:30ころ出発した。
不動清水
この季節でも凍結せずに流れていた。     
ゆるい傾斜の登山道を上っていく
枝にこんな風に松ぼっくりが付いているのを見たことはあまりない。
傾斜はずっとこんな感じであまり急ではない
日没が大分遅くなった。
17:30ころ2100メートルあたりで幕営を決めた。
珍しくスコップを持ってくるのを忘れており、ピッケルと手で雪を掘り幕営地を作った。
持参のビールを飲み、インスタントラーメンを食べた。具はゆで卵だけだった。
日曜日 朝5時に起床した。
昨日コンビニで買った、ソーセージ入りのフランスパンを食べた。汁はオニオンスープ。
6:30出発。出だしはあまり悪い天気ではなかった。
視界が広がった所に出て、下を見ると雲に覆われていた。
中間が晴れていて、上空には別の雲の層があった。
頂上近くの開けた場所
百の頂に百の喜びあり(百名山ではないが)

まだ1時間くらいかかるかと思っていたら、
意外に早く頂上に到着した。7:40
登山口で高度計を合わせなかったので100メートルぐらいずれていたようだ。
西岳の頂上から編み笠山を見ると頂上には黒い雲がかかっていた。
この日の天気図は前線を伴った低気圧が2つ本州上空へやってきているはずで、
2週間前に阿弥陀岳で遭難があった時の天気図と似ていた。
あのとき私は金峰山に登っていたが、同じような黒い雲が覆い被さってきた。
体調も万全とはいえない状態だったので、西岳だけで下山することに決めた。8:00
途中で中年の男性3人組が登ってきた。ずいぶん早いなと思った。
降りてみると不動清水の所にテントが張ってあった。
昨晩はそこで宴会をしていたようだった。
2時間くらいで下まで降りることができた。
西岳の印象は単調な登りの山だなと感じた。
やはり編み笠山とセットで登るのがよいだろう。